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    September 21

    やっと戻った味覚!

    9月2日に逝ってしまった父の、残り少ない命に寄り添って何日かの看病をしていた頃から、私は味覚を失っていたように思うのです。塩辛さだけは感じるものの、特に甘さを感じることに麻痺していたのです。原因はわからないのですが、父が亡くなってから後も何を食べても味がわからないし料理を作ることががとても辛いものになっていました。
     
    料理をするのがつらいなんて、今までには経験したことのないことでした。献立が浮かんでこない、味付けに自信が持てない、こんな不安定な状況でも家族のために料理をしないわけにはいかなかったのです。
     
    今晩はやっと、ひじきの煮物、大豆の煮豆、レンコンの挟み揚げ、男爵の粉ふき芋の夕食を作ることが出来ました。いまいち、味に自信がなかったのですが、まずいものには手をつけない夫がどの料理にも箸を伸ばしていたのをうれしく思いました。
     
    心身ともに健康でないとおいしいものは作れないんだと、つくずく思ったものです。
     
     

    残された者の課題

    95日は私の60歳の誕生日でした。そのわずか3日前に84歳で父親が逝ってしまいました。本人の希望通りにガン末期の治療をぎりぎりまで在宅医療で受け、体調が急変して入院してから1週間目の朝のことでした。

     

    78歳の母、私達3人の子供とその配偶者、孫達に見守られて大正、昭和、平成と歩んできた生涯に幕を降ろしたのでした。子供3人、孫7人、ひ孫5人、この残された者たちはそれぞれにどんなメッセージをこの父から受け、それを継いでいくことになるのか、それは、これからの課題だと思っています。

     

    お盆に帰省したときに私の8ヶ月の初孫が、つかまり立ちからひょいと両手を離して立つ瞬間があり、ちょうどその頃から父が立つことが出来なくなっていました。その後の急激な衰え方がこの孫と、まるで命のバトンタッチをしたように思われたものでした。

     

    保育園でお預かりしているお子様達も、大切な命を引き継いでいるかけがえのない存在なのだと思うと、その重さで潰されそうに思えてきます。それでも、このかけがえのない大切なお子様たちを託してくださる親御さんが、私達を信頼してくださっている。これに一生懸命に応えていくことが私達の使命だと、心から思います。

     

    信頼に応えるということは、なんでもかんでも親御さんのいわれる通りを聞くという意味ではありません。面倒でも最初は、互いに信頼関係が成立するよう努力をしなければならないでしょう。互いが思っていることや考えの違いなどを出し合えるようになってやっと、お母さんにとって子育てが楽しいものになるような提案が、私達にもできるようになってくるのです。

     

    子育ては悩みの連続と覚悟してください!でも、一つ一つを親子で乗り越えて成長していく苦しみと、その後にやってくる束の間の安堵感。これを繰り返すうちに、山あり谷ありの子育てを乗り越える逞しさが身につき、それからは困難と思うことにも立ち向かうことに喜びを感じるようになっていきます。

     

    親御さんがそれまで体験してきた受験、就職活動、結婚などの比ではない、長い長い道程です。でも、子育ては成長を確認しながらの山登りです。頂上に登ることをあせらず、

    時々は立ち止まって振り返り、わが子の成長を確認して喜びに浸って頂きたいのです。

     

    立ち止まることによって、周りの景色が見えてきます。すると、ちょっと軌道修正をしたほうがよいかな、などとゆとりが生まれて来るものなのです。「あせらず」とは、一度立ち止まってきた道を振り返り、自分の足場を固めてから一歩前に足を出すということのように思えます。

     

    すべての親子に子育ての楽しさを味わってもらいたいというのが私の大それた(?)願望であり、どんな時にもしっかりと私に向き合ってくれた亡き父に対する恩返しとも、思っているのです。

     

    2007.9.15

    August 11

    初めての経験!

      「おかわり!」 
    第1回たんぽぽ保育園のつどい「親子で遊ぼう」は園内外からたくさんの参加していただいて、楽しい集いになりました。参加してくださった方、お世話になった〈個育ちネット:たんぽぽ〉のスタッフの方々に感謝します。子供達も、大人も、スタッフも遊ぶことだけに集中した2時間でした!来年は、開園10周年の節目に当たります。岩城敏之先生の講演と「おやこであそぼう!」をくっつけたイベントが出来ればいいなあと考えています。
     
    さて、ハッピーガーデンの報告です。きゅうりの収穫はすでに終わり、スイカも3個収穫しました。スイカは5個育っていたのですが、収穫するのが遅れて2個を腐らせてしまいました。イベントの準備や何やらで、ちゃんと見に行ってやらなかったのです。今はオクラが次々に実をつけています。オクラも成長が早いので、うっかりすると大きくなりすぎて硬くなり食べられなくなってしまうのです。本当に、畑仕事は難しいなあと実感しています。さつま芋は今年も順調に、猛暑の中で蔓を伸ばし伸ばし踏ん張っています!秋をお楽しみに!
     
    今年初めて作ったスイカを子供達と一緒に収穫しました。包丁を入れるときにはドキドキしました。十分熟れているかどうか、食べられるものになっているのだろうかと不安な思いでした。冷蔵庫に入れて冷やす前に、まず獲れたてを味わわせてやりたくて、水道の水で洗ったものを子供達の目の前で切ってみたのです。二つに切ったとたん、「うわあ!」という子供達の歓声!味見用にと小さく切れ分けた生ぬるいスイカに、かぶりついた子供達は「あまい!」「おいしい!」「おかわり!」と、大喜びです。4分の1ほどを食べてしまった子供達に「後は冷やして3時にみんなでたべようね!」と、止める私でした。
     
    この体験をさせてやりたくて畑仕事をしてきたのですから、本当に私もうれしかったのです。こうやって、子供達から感動を与えられることに幸せを感じるのです。そしてまた、来年もやるぞっと、元気になるのです!
     
     
    July 06

    オカリナの演奏に固まった子供達

    オカリナと子供達.jpg200806181648.jpg
    従来の「夏祭り」に替わる、なんかいいイベントが出来ないだろうか?ずーっと、考えていたのですが、ふっと京都府宇治市にある「キッズいわき ぱふ」のオモチャライブラリーはどうだろう!と思いつき、早速電話で連絡をしてみました。担当者が出先から後ほど連絡すると言うことだったの、少し心配しながら連絡を待っていました。
     
    昼過ぎに連絡がありました。「すぐに今日打ち合わせをしよう!」と電話の向こうでは落ち着いた男性の声が言うのです。「ちょっと待って!段取りしてからでないと…」と言う私!とりあえず日程を決めて、会場の確保をすることになりました。親子で参加するイベントのために保育室では狭いし、活動が十分出来ないと思うからです。
     
    近くのコミュニティセンタ「せせらぎ」に電話を入れて尋ねてみると8月2日(土)は3階のセミナー室が空いていると教えてくれました。早速、スタッフの横山が手続きに走り、67㎡の部屋を2つ続きで借りて来ました。そして、その日の夕方5時には「個育ちネット:たんぽぽ」と横っ腹に書いたバンが私達の園にやってきました!
     
    30分ほどで打ち合わせが終わったのでベビーゲートを開けて私と2人の個育ちネットのスタッフが出て行くと、待っていた子供達に取り囲まれてしまいました。自分達の「たんぽぽ保育園」に「たんぽぽ」と言う車でやってきた人達に、とても関心を持ったようでした。
     
    そのとき、個育ちネットの小西さんが低い声でもう一人のスタッフにささやきました。「え、今?」と言いながら、荷物の中から小さいオカリナを出してくる小倉さん。子供達の見守る中で「ぞうさん」を演奏してくれたのです。
     
    初めて聞くオカリナの音色に、子供達は一瞬にして固まってしまったのです。室内ジャングルジムに登ろうと片足をあげて2段目のバーに掛けたままのKちゃんはその姿勢のまま、絵本を広げて読んでいたTくんは顔だけこちらに向けて、ボールを握ったままの子、取り囲んでいる子供達はみんな、お小倉さんのお顔に見入って誰一人動かず、声さえ上げませんでした。
     
    「みんな、いっしょにうたおう!」という小倉さんの声で「はっと」われに返った子供達は、一人二人と集まってきてオカリナの演奏にあわせて、童謡を歌ったのでした。梅雨の晴れ間の一日が暮れようとしている保育室に、オカリナと子供の声があわさり、私は幸せなひと時を与えられたのでした。その情景を満足そうに見ている小西さんも、歌い終えた子供達に暖かい拍手を送ってくれました。
     
    「たんぽぽ保育園のつどい」はこんな温かな人たちにお世話になるのだと思うと、出会いに感謝せずにはいられません。それにしても、小西さんと私は団塊の世代、この世代の人はせっかちな人が多い!?
     
     
     

    ハッピーガーデンのすかし百合は?

    ハッピーガーデンのすかし百合
    一面、草の生い茂った畑は情け無いのですが、逆境にめげず大輪の花を咲かせた「すかし百合」はちょっと私の自慢でした。
     
    ところが先日、私達の不注意でご近所とトラブルが起き、地元の自治会長さんから改善のを申し入れを受けました。さっそく改善策を講じて、ご迷惑をおかけしたご近所にお詫びと報告に行ったのです。ハッピーガーデンに咲き誇っていた百合を花束にして!
     
    たくさんの花をつけた百合の茎はしっかり太くて立派でした。はさみを入れるのを一瞬ためらいましたが、誠意を証明するためには私も痛い思いをしなければなりません。百合の花に犠牲になってもらうしか方法を見つけられなかったのです。
     
    お詫びに伺ったお家の方のこころと表情をやわらげてくれた百合の花束のおかげで、今後にしこりを残すことなく解決が出来ました。
    土に残った球根は来年に向けて、大切に育ててやろうとおもっています!ほろにがい、後味の残った一件でした。
    May 25

    草刈り機がほしい!

    先週は県の共同募金会にテレビの購入を要望してきました。来年2月末にならないと結果は出ないのですが、何とか認めてもらいたいなあと思っています。
     
    4月に新入園児0名で出発した私達の保育園。5月は2名の入園、そして来月は3名が入園することになっています。スタッフの表情にも活気が出てきました!。「応援しています!」という励ましのメールを頂いたお母さん方に、感謝を込めて報告します。夏にはきっといつもの「たんぽぽ」のにぎやかさが戻ってくることでしょう!
     
    さて、園の畑「ハッピーガーデン」の報告です。あれこれと忙しくて夏野菜の苗の購入を先延ばしにしていたので、ホームセンターへ行ったときは随分野菜の種類が少なくなってしまっていました。ナスやきゅうりは手に入らず、桃太郎トマト、プチトマト、大玉スイカ、小玉スイカ、ししとうを買って来ました。オクラの種もついでに買ってみたので、播いて育ててみるつもりです。そのうち、プチトマトと小玉スイカは園のプランターに植えました。昨夏、支柱を立ててネットを張って小玉スイカを栽培したのを覚えている子供もいるので、今年はせっせと世話をしてくれることでしょう!
     
    ハッピーガーデンでは、園児達の背丈より大きく咲いている矢車草はもう花の時期を終えようとしています。それに追いつけ追い越せと雑草が伸びてきてしまいました。チョコチョコと仕事の帰りに来ては草を抜いてくれる夫ですが、雑草の伸び方には追いつかないのが現状です。やはり、草刈機は必要だなと、昨年のしんどさを思い起こしながら考えているところです。
     
    苺とえんどうを抜いた後はさつま芋を植える準備をしようと思っています。
     
     
    May 11

    母の日の一日

    GWは夫、長女、次女夫婦、長男夫婦と生後4ヶ月半の孫が集まって私の実家で過ごしました。83歳になる父が闘病中で、ひ孫を見せたいと言う息子の思いに共感して私達家族が全員集合したのでした。病気の進行を自覚している父の苛立ちが看病する母に向けられるので、母の精神的な疲れが痛々しく、何の助けも出来ない不甲斐なさがつらかった。何か私に出来ることはないのか、自問自答の日が続いています。
     
    私は最近週3回、夜に経理の勉強に行っていることもあるからか、精神的なストレスからか疲労が取れない日が続いてちょっとしたうつ状態が続いていました。何をするのもイヤになるー。といってもそうは行かないので、今日は職場に行って締め切りの迫ったNHK歳末助け合いの義援金の配分を受ける要望書を仕上げました。
     
    母の日の今日、息子のお嫁さんから花束が届いたのでうれしくて、やっと元気になって欝から抜け出したようです。職場に向かう途中でご近所に花束を配達する赤帽さんにであったり、電車の中で赤のカーネーションを持った高校生らしい男の子を見かけたりして、ちょっと心が和む思いでした。
     
    さて今週は県の同募金会に要望書を持っていって面談を受ける、市役所に陳情に行く、園児達を奈良公園に遠足に連れて行くことと忙しい!早く今夜は休むことにします☆☆☆
     
     
    May 08

    9年目の確信

    生駒山の麓に、定員29名の認可外保育園を開園して今年で9年目になります。もともとが保育士の私は、自分の目指す保育をしたいというのが目的で園を開いたのでした。公立や認可保育園では出来ないような保育内容とサービスの提供が、自分には出来ると思ったからです。

     

    月極め保育は毎日登園して来る「平常保育コース」、1日のうち6時間の保育をする「短時間保育コース」、そして週に3回の「半月保育コース」を設定し、多様な働き方をするお母さんたちのニーズに合わせようと考えました。さらに、一時預かり保育の割安チケットを開園半年後から販売し始めました。3時間、6時間、1日保育チケットを3枚つづり、5枚つづり、10枚つづり用意し、ご利用にあったものを購入してもらってきたのです。チケットは、短時間の仕事をされているお母さんや家庭で子育てしている方など、本当にさまざまな保護者の方にご利用を頂いています。

     

    園はちょうど集団生活と家庭との中間の位置づけを考えて、家庭的な雰囲気を持った保育室にしています。混合で保育することにより、年齢の違う子供達同士が互いの違いを理解できるよう、保育士たちは配慮しています。互いの成長をともに喜べる子供達の集団を目指して、スタッフ達は日々心を砕いています。

     

     

    昨年から今年にかけて生駒市に3つの認可保育園が開園しました。その影響を受けて私達の園では、今年度の新入園児はゼロというスタートになったのです。毎年、年度中途で入園してくる子達が多いので、少しずつ園児数は増えていくでしょうが、経営者としての自分の力量が初めて試されるようで、不安なものです。

     

    しかし、やはり私は自分のやりたいことをまっすぐにやっていこうと思っています。園の畑「ハッピーガーデン」での野菜作りや、手作りおやつを子供達と一緒に楽しもうと!園児の人数の少ないときこそ、園の特徴がはっきりと出していけるからです。ひとり一人の子供と、じっくり向き合い、保護者の方にもゆとりを持って対応させていただけるとチャンスだと思うのです。

     

    私達の願いは「子供も、親も、スタッフも互いに成長しあう」こと、成長を喜び合うことなのです。その願いに向けて、迷うことなく歩んでいくつもりです。

     

    2008.4.6

    April 27

    59歳の挑戦!

    挑戦!と言うほど大きなことではないのですが、今、商業簿記3級の講座を受講しています。週3回のコースで夜の7時から9時半の時間です。もちろん、仕事を終えてから行くので、この年齢にとっては相当しんどいことなのですが、わくわくしながら通っています。もちろん、6月に行われる検定にも挑戦するつもりでいます!
     
    会計ソフトに日々の仕分けを入力すれば、簡単に貸借対照表や損益計算書がでてくるのに、いまさら簿記?と、思っていたのですが、ふっと勉強してみたくなって通い始めてみました。数字と横文字が大の苦手で、文章を読んでいてもその部分は読み飛ばしてしまうほどでした。でも、ここ2年くらい、いろいろとお金に関わる本を読んでいるうちに、せめて数字から逃げないようになりたいと思うようになってきていました。小さいながらも、一つの保育園を経営している者が数字から逃げててはあかんやろ!と、決心しての行動でした。
     
    毎回、その日の講義の最後に「では○ページの問題を解いて下さい!」と、講師が言われます。んーと、えーと、これはなんだったけ?と考え込んでしまう私の耳に、しゃかしゃかしゃかとボールペンの先が走る音、トトトトトと電卓をたたく音、若い人との差が一気に出てしまう瞬間です。でも、この緊張感が心地よいのです。
     
    いつか、数字を使ってものを考えられるようになる日のために、しばらくは基礎学習に精を出すことにします。
     
    April 13

    熱唱しました!「古城」

    マイクを持ったもののイントロが流れてくると胸がドキドキ,カラオケで画面の歌詞ばかり見ながら歌ったのは昔懐かしい「古城」。カラオケの目次を見て「荒城の月」を探したら、♪春高楼のーとはちがうので慌てて、その上にあった曲に変更したのが「古城」だったのです。♪松風騒ぐ岡の上、古城よひとりなに偲ぶ~♪今までに溜まったもやもやを吹き飛ばせとばかりに熱唱をしてしまいました!
     
    昨年度は自治会の役員をしていました。前任者が急逝され、急遽ピンチヒッターとして年度の途中から引き受ける羽目になったのでした。3月最後の日曜日の総会のあと、後任者に引継ぎをしてやっっとお役ご免となったのでした。そして昨日は、旧役員の慰労会ということで山の中の料亭で昼食を共にしたのです。
     
    仕事をしながら自治会役員の仕事をするには結構きついものがありました。途中から加わった私は少し浮いた存在でしたが前任者から引き継いだのは、自治会主催の夏祭り実行責任者のポストでした。私はこの自治会では異例の、予算案と企画書の提出という形で役員会に望んだのです。専業主婦が多い役員には今までのやり方のように、何回も話し合いを重ねながら互いに意見を出し合って進めて行くほうが馴染むであろうことは理解できました。でも、仕事を持つ私にはそんな時間は作れないのです。
     
    会長の支持があってすべてが私のやり方で承認されたのですが、この土地に引っ越してきてまだ2年の私達一家です。役員の中に顔見知りの人は誰もいないという状況でした。それなら、いっそのこと仕事のつもりでやりきろう!と、決めたのです。夏祭りは計画通りに実行され、盛況のうちに終わりました。そして、余った予算で2月にプロの演奏家を招いて「立春コンサート」を開催し、これも大成功でした。私は役員達から高く評価してもらったのですが、すっきりとしないものが心に残ったのです。
     
    メンバーの中に受け入れられているとう実感を持ったのは、最後の最後であったこの食事会の日だったような気がします。新しい人間、新しいやり方を受け入れてもらうのがこれ程大変なことだと知った、よい経験にはなりましたが、使った労力も大きかった!
     
    2008.4.13
     
     
    April 06

    初心に帰って

    私達の園のスタッフ達は時差出勤をしています。早朝出勤の多い私ですが、9時半に出勤する日もあります。私がその時間に出勤して行くと、わーっと子供達が駆け寄ってきて、まとわり付きながら「にきセンセ、おはよう!」と、口々に大声で挨拶をして出迎えてくれるのです。

     

    早朝出勤の時には、時間差で出勤してくるスタッフを子供達と一緒に迎えるので、こういう光景は見慣れているのですが、自分がこんな風に迎えられるとうれしいような、気恥ずかしいような気持ちになります。子供達に迎えられたスタッフは一様に、ふわぁっと輝く表情になるのを見ているので、きっと自分もおんなじ表情をしているんだろうなあと思い、照れ隠しにいい加減な返事を子供達に返しながら、そそくさとロッカーまで着替えに行ってしまいます。

     

    私に限らず、どのスタッフが出勤してきても子供達はそのスタッフの名前を呼びながら駆け寄って行きます。でも、日常のことなのでさほど気に留めることはなかったのです。

     

    ある日、翻訳の仕事をしている娘に、この毎朝の光景について話をしたら「いい仕事やなあー」と、つぶやいたのです。その一言に私は、はっとさせられました。出勤していくとこんなに喜んで迎えてもらえる仕事なんて、そうざらにはないと気付いたのです。

     

    きのう叱られたことも忘れたかのよう、やんちゃな男の子もみんなと一緒に声を張り上げて「せんせー!」と駆け寄ってくる、消極的な子は集団の後のほうから控えめに笑顔だけを送ってくる、夢中で遊びにのめりこんでいた子は、ちらっと振り返って確認するとまた元の遊びに熱中していく。子供達のこんな出迎えを受けて今日の仕事が始まることを、

    当たり前のように思っていたのです。

     

    娘の一言で見慣れた光景が突然、これはすばらしい事なのだと再認識できたのです。出迎えてくれる子供達の一人ひとりにちゃんと応えていこう!そこから、その日のスタートを切ろう!そう思ったのです。

     

    幼い子供達とからだや心をぶつけ合ったり、また引いてみたりするやりとりの楽しさや、信頼されている手ごたえを得られるこの仕事を、これからも続けて行きたいと思っています。

     

    2008.3.2

     

    March 23

    気がつけば「春」

    しばらく自分のブログを開いてなかったら、アルバムはまだ雪の写真でした。慌てて、携帯のアルバムから「春」を探してアップしたところです。
     
    朝、2~3輪の桃が開花しているのに気が付いていたのですが、午後、帰宅すると3分咲きになっていました。昨年、この桃の開花の頃に初めて出会った息子のお嫁さんは、今では3ヶ月の男の子のお母さんになっています。田舎暮らしの息子を支えて、赤ちゃんを育ててくれていると思うと感謝の気持ちがこみ上げてきます。
     
    昨日は、私がプレゼントした北欧の赤ちゃん用のオモチャを握った孫の写メールを送ってくれました。離れて暮らす私達、じいじとばあばに対する思いやりがうれしいものです。
    ゴールデンウイークには、孫の成長を見に行こうと楽しみにしているのです。
     
    まだしばらくは、目の回るほど忙しい日が続きますが…
    February 08

    次の世代に引き継いでいきたいもの

    風邪を引いてしまって年末の忙しいときに仕事を休んでしまいました。下痢、嘔吐に39度近い発熱を伴っていたのですが、3日目には熱が下がりほっとしたものです。病気なのでベッドでおおっぴらに本が読めると持ち込んだのは、昨年話題になった坂東眞理子著「女性の品格」、その後で発行された「親の品格」でした。

     

    どちらも私には(団塊の世代)ほとんどが常識的なことばかりが書かれているのですが、「女性の品格」は若い世代の女性に昨年一番よく読まれた本だそうで、その理由について考え込んでしまいました。今の若い女性が「品格ある女性」なのかどうか、きっと自分で自信を持っていないのではないだろうか?そもそも「品格」とは何かを知りたかったのではないのだろうか?そんな気がしました。私も「品格」ってどんなもの?と思いながら読みましたから。

     

    「親の品格」についても同じような感想を持ちましたが、仕事をしながら子育てをした作者の生き方に共感を覚えました。専門書のように掘り下げた子育て論ではなく、作者が子供の年齢のそれぞれの段階で、よく考えながら育てていく過程がわかります。子育ての最終目標は自立して自分の力で生きていける人間にすること、その為にこの年齢では何を身に付けさせればいいのかを考えながら子育てをしているのです。こんな人間になってもらいたいという目標をしっかり持つことが、まず必要というこの作者の考えにわたしも同感です。

     

    私は、親の世代は敗戦で世の中が変わり、家族のあり方や教育も変わって子育てに自信を失っていたのですが、明治生まれの祖父母と同居していたので、幼い頃から祖母から厳しいしつけを受けて育ちました。食事中に箸の使い方で叱られて、よく泣きながら食べたものです。それがつらかったので、自分が子育てするときにはマナーよりも楽しい食卓を大切にしたのです。昔の家庭で親から子へと引き継がれてきた行儀作法に反発する気持ちが私の中には常にあったのです。その結果、3人の子供で正しいお箸の持ち方の出来るのは長女だけという結果になってしまいました。

     

    「親の品格」の中に行儀作法について同じような内容の記述があり、よく似た世代の人は同じような経験をしているのだと思ったのです。そして、ちゃんとそれくらいは身に付けさせておけばよかったと、後悔しているのです。すでに家庭を持っている次女が学生の頃、弁当にいつも小さいフォークを入れるので、なぜお箸にしないかと訪ねると、人前でお箸を使うことが恥ずかしいという答えが返ってきたのです。親である私の手抜きの結果だと、ショックだったことを思い出します。

     

    時代は変わり、生活様式や食生活も変化している現代に、昔のままの作法をそのままの形ですべて引き継いでいくというのは不自然かもしれません。その中で、見た目に美しい作法や人に不快感を与えない身のこなしなどは、これから育つ子供たちに伝えていきたいと思うのです。祖母の躾の厳しさへの反発から、次の世代に引継ぎをしなかったことのせめてもの罪滅ぼしとして。

     

    気になるのは、少子化で大切に扱われて育つ今の子供たちは、常に周りから気を遣われることが当たり前と思っている節があることです。それを当然として育ち、社会に出て通用するでしょうか?そんな、かわいそうな大人にしてはならないのです。他人のことを理解し受け入れる人間関係が結べなければ仕事も、結婚して家庭生活をするのも困難になってしまいます。行儀作法はもともとは、相手に対する礼儀の気持ちを体で表すことだそうです。まだ自己中心的な幼いうちからでも、してもらった相手に対して「ありがとう!」、うっかりぶつかったりしたなら「ごめんなさい!」くらいは素直に言えるようにしたいものです。

     

    そして、それは言葉で教え込むのではなく、一番身近な大人が日常生活の中でやっていることを見て、自然に子供が身に付けていくものでありたいのです。

    February 07

    夫婦の役割

    奈良は最低気温が氷点下2度とか!窓の外は風花が舞っています。
     
    夫は今月65歳になり年金受給者になります。以前からの付き合いで時々、手伝いを頼まれて仕事に行きますが、それ以外はほとんど家にいる生活です。一方、私は小さな保育園の経営であわただしい生活をしているので、家にいる時間は祝祭日と夜だけという生活です。
     
    夫が家にいることにもやっと慣れ、夫が家事をしてくれることに感謝できるようになるには3年近くかかってしまいました。家事をやってくれるようになった夫は、家の中をすべて仕切るようになり、今までの私の立場と逆転してしまったのです。そうなると、私は家の中が非常に窮屈なものに感じられてくつろげなくなってしまっていたのです。
     
    夫は、自分のペースで家事をするので日曜日の朝は家の中と庭の掃除が終わらないと朝食をとりませんでした。その間、何にも手が付かず朝食を温めなおしたり、キッチン周りをチョコチョコと掃除したりしながら待つこと3時間!せっかくの休日の朝がつぶれてしまうので、私はイライラしていたのでした。そして、一生懸命やってくれている夫に、自分の気持ちを伝えることが出来ずにいたのです。
     
    ところが、夫はそれに気づいてくれて平日に丁寧な掃除はやってくれようになりました。おかげで私に自分のために使える時間が出来、ありがたいと感謝しているのです。先月読んだ本「子供をナメるな」-賢い消費者をつくる教育 中島隆信著 ちくま新書、「お金は銀行に預けるな」-金融リテラシーの基本と実践 勝間和代著 光文社新書、「すべては音楽から産まれる」-脳とシューベルト 茂木健一郎著PHP新書、「生命保険の罠」後田 享著 講談社+α新書。なんか、お金に関わるのものが多かったかな?
     
    最近やっと、私も夫に「ありがとう!」と言えるようになりました。素直に…。
    January 10

    初孫は男の子

    1月2日から3日間を穏やかな南紀の地で過ごしました。暖かいのは気候だけではなく、出会う人ごとに暖かい気持ちを頂いてきました。そして、私達の初めての孫に対面してきたのです。
     
    孫は本当に小さくて、かわいくて、大きくなろうと懸命に手足を動かしていました。生きていこうとするエネルギーが小さいからだ全体にみなぎっていて、赤ちゃんてすごい存在だと思いました。自分の子供のときは、こんなに客観的に見つめることは出来ませんでしたが,…
     
    新米ママとパパは、しっかりスクラムを組んで初めての子育てに真正面から取り組んでいました。息子が赤ちゃんの沐浴をし、バスタオルを持ったお嫁さんが「受け取ってテキパキと体を拭き、服を着せていくので感心するばかり!息子は病院で、看護士さんが沐浴してくれるのをビデオでに撮っておいて、それを観て勉強したというのです。なかなか、やるではないか!と思いながら、二人で力を合わせている姿に安心しました。老婆心ながら、新米ママの精神面のバックアップこそが、パパの一番大事な役目であること、ママの精神的安定が赤ちゃんにとって一番大事であることを言い添えておいたのでした。
     
    新米のママとパパ、そして赤ちゃんを受け入れて暖かく見守ってくれるお嫁さんのご両親に、感謝の気持ちいっぱいで帰路に着いたのでした。
     
     
     
     
     
    December 24

    初孫が生まれました!

    予定日より5日早く、12月15日の朝、息子から男の子が生まれたという写メールを受けたのです。「陣痛が始まったので、病院に連れてきてる。」と電話があってから1時間とかからなかっのです。「えっつ、こんなにはやく!?」と思う気持ちと、ホッと安心した気持ちが一瞬頭の中を走りぬけた感じでした。
     
    それを振り払うように、現実に戻りクリスマスコンサートの準備の最終チェックをしなければなりませんでした。それは、園児と保護者を招いてのクリスマスコンサートの日だったのです。演奏者の方々はもう、リハーサルを終えて控え室で待機されていました。なんだか地に足が着かない心理状態でした。「孫が出来た!安産でよかった!息子が父親になった!」と、振り払っても振り払っても頭の中でこのことがぐるぐる回って、神経が集中できないのです。
     
    ブザーが鳴り、緞帳が上がり、進行係りの横山が「それでは園長が挨拶を申し上げます。」と言って、私に促しました。いつもはあらかじめ3つほど違った内容の挨拶を用意しておいて、当日、一番その場にふさわしいものを選んで挨拶するのですが、その日はどれにするか絞り込めないままにマイクを握ってしまいました。一瞬考える空白の時間が流れ、あせったのですが、何とかまとめて挨拶を終えました。しかし、触れなければならなかったことを言い忘れて、後悔が残りました。
     
    いい歳をして、こんなに浮ついた気持ちになったのは突然にやってきた報せだったからでしょう。自分の不甲斐ない一面を自覚した出来事でした。正月2日から、お世話になっているお嫁さんの実家に行って、初対面をするのを楽しみにしているところです!
    December 03

    一瞬の気を読む度量

    運動会が終わった日の夜、参加してくださった保護者の方からこんなメールを受け取りました。

     

    「毎年思うのですが最後のトラック競争は感涙ものですね…!自分の子だけでなくそれぞれ必死にがんばる子供たちの姿を見ていると(忘れかけている?!)純粋なものが思い出されてくるようで、またわが子の将来を重ねてみたり…不覚にも(!?)涙うるうるで観戦させていただきました。」

     

    これは、1027日に開催した5園合同の運動会で、3歳以上の子供たちを対象にしたトラック1周のかけっこの感想です。直線を走るだけでは見られないドラマがあるのが、このトラック1周のかけっこなのです。いろんな競技がある中で、ただ走るだけという単純なかけっこが毎年、観る人の心を熱くするのです。

     

    私達の運動会では、トラックを走って一番にゴールした子供は歓声と拍手で迎えられますが、2番になった子もその次の子も、ラストでゴールインした子も全員が「がんばったね!」と拍手で迎えられるのです。靴が脱げるアクシデントや、転んでしまったりした後も見事に立ち直って走りきったり、スタートが遅れたのを挽回したりする小さな子供たちの懸命さに、観客は感動して拍手を贈ってくれるのです。

     

    私たちの園では、普段はしっかり者の3才の女の子が、思いがけずスタートラインに立ったとき怖じ気づいてしまったのです。そこで、保育士の機転で手をつないで伴走することになりました。普段の力が出せなくて残念だなーと思いながら見ていたのですが、まもなく第2コーナーを回った時、女の子はきりっとした普段の負けず嫌いの表情を取り戻し、保育士の手を離して一人で走ってゴールインしたのです。やった!と、胸がジーンとなりました。

     

    後日のミーティングのとき、この保育士の話を聞く機会がありました。手をつないで伴走していると、走っている女の子の体に「グッツ!」と力が入った瞬間があったのだと言います。「いまだ!」と思って手を離すと、そのまま女の子は一人で走ってゴールしたのだそうです。それを聞いたもう一人の保育士も、女の子の表情を読み取って「手を離すなら今だ!」と、心の中で叫んだといいます。

     

    五感をアンテナにして子供の一瞬の「気」をキャッチした保育士たちは、さすがプロだと、うならせられたのです。同時に、毎日の園生活の中で、個性の塊のような一人ひとりの子供たちと真正面から向き合っているスタッフたちだからこそ、プロの勘が働いたのだと思ったのです。

     

    改めて、混合保育の大変さを苦にすることなく、子供たちが成長しあうことを見守り、適切な手助けをしてくれるスタッフたちに頭の下がる思いしたのでした。

     

    2007.11.6

    November 18

    こどもと作るスィートポテトのレシピ

    先日のハッピーガーデンの芋ほりで、かぼちゃサイズのオバケ芋が採れました。
    子供たちと一緒にスィートポテトにして、3時のおやつにしたのです。あまりをお母さんたちに試食してもらったところ、作り方を教えて欲しいと言う声があり、紹介することにしました。山本麗子さんのレシピを使って、道具がなくてもこどもでも出来るよう、もっと簡単にした手抜きレシピですが、できばえには満足していただけると思います!
     
    材料  さつま芋 700グラム
         バター  120グラム
         砂糖   100g
         卵黄   3個分
         生クリーム  大匙 4
         バニラエッセンス  
         仕上げ用の卵黄1個分
     
    1、さつま芋は洗って4センチぐらいの厚さの輪切りにし、10分くらい水につけておきます。ざるに上げて、蒸すか、茹でるかして熱いうちにフォークなどを使って皮をむきます。この状態で700グラム
      必要です。
    2、さつま芋を手早くつぶします。園では道具がないのでこどもはスプーンの背でつぶしました。園では蒸し器がないので鍋でゆでましたが、そのほうが水分を含んでいて簡単につぶすことが出来
      ました。お芋本来の甘さは多少失われたと思いますが…
    3、つぶしたさつま芋に溶かしたバター、砂糖、生クリーム、卵黄の順に入れては混ぜ、入れては混ぜと、繰り返します。
    4、最後にバニラエッセンスを加えて混ぜてください。
    5、よく混ぜたものをスプーなどですくってアルミケースに入れていきます。大体10~12個くらいになります。
    6、アルミケースに入れたお芋の表面に、よく混ぜた卵黄をうっすらと刷毛で塗ります。*卵黄は水で薄めずに使いました。
    7,200℃のオーブンで20分焼いてください。